電灯線周波数による音の違い?
日本では電灯線の周波数は富士川を境に西側は60Hz、東側は50Hzとなっています。
オーディオではこの電灯線周波数で音が変わり、一般的に60Hz>50Hzと言われています。
しかし、アンプをはじめとして装置の中ではこの交流を整流して直流に変換しています。
したがって、電灯線の周波数で音が大きく変わるのは原理的に考えられません。
そこで、差分法により周波数の違いでアンプの忠実度が変化する(音が変わる)のか調べてみました。
下図に示すように評価システムは廉価な装置で構成しました。
デノンPMA390による結果を下図に示します。
マランツPM4001による結果を下図に示します。
いずれの周波数でも差信号は-40dBより小さく忠実度は99%以上と理想アンプと言えます。
したがって、人の聴力では電灯線の周波数によるアンプの音の違いは分かりません。
参考までに元音源、差音源を用意しました。
元音源
差音源 PMA390 PM4001
50Hz
60Hz
80Hz
100Hz