■コンデンサの種類による音の違い
オーディオでは部品の違いで音が変わるのを常識という人がいます。固有の音を持つ部品で構成されるプレーヤ、アンプなどで
なぜ音が変わらない装置ができるのでしょうか?唯一考えられるのは部品で音が変わるのは心理効果の影響であり、
実際は音が変わっていないのではということです。
一方、スマホ、パソコンなどに代表されるように、小型化、高密度化が重要な時代なので、部品の大きさは極限まで小型化されており、
性能が犠牲にされる場合もあります。その代表例が積層セラミックで小型化のために高誘電率の誘電体が使われています。
これらは、印加電圧により誘電率が変化し、容量が変化します。したがって、容量の大きさが直接性能に影響を与えるような
箇所に使うと性能が悪化する場合があります。
このように、装置の性能に影響する可能性がある部品は、音の変化として評価する必要があります。
ここでは、コンデンサの種類(電解コンデンサと積層セラミックコンデンサ)で音に影響があるかを下の回路で調べました。
評価結果を下に示します。
コンデンサの種類に拘わらず、差信号は-40dB未満で忠実度99%以上なので、音は変わらないと立証できました。
回路によっては音に影響があるかもしれないので、簡単に測定できますので確認してみてください。
なお、聴いての判断は心理効果を除外できるブラインドでの評価以外は時間の無駄です。