[ホーム]
差信号について


●MP3のブラインド結果による考察
 図1をみると、MP3の256kbps以上の品質であれば、音は同じということが分かります。
 図2は今回求めた差信号のレベルが各フォーマットでどのくらいのレベルかを示したもので、 これによるとMP3 128kbpsは差信号が約20dB小さいことが分かります。
 いっぽう、MP3 320kbpsでは差信号は-40dB程度で、差信号がこれより小さければ音は同じといえます。

●マスキング効果による考察
 ここに 、わかりやすく書かれています。


 図は800Hzの純音によるマスキング効果です。
 例えば80dBという大きめの音の場合、1.6kHzの音が50dB以下なら、その音は聴こえないことを意味しています。
その時の音量差は-30dBです。
 同じマスタリングが音源の場合、違うフォーマット(ハイレゾとCD)で、マスキング効果でマスクされない
基音から離れた周波数成分が現れることはありません。すなわち、基音成分の音量差だけとなり、
差信号が-20dBより小さければ、その違いは分からない、すなわち音が違うと認識できない、
音は同じということになります。

 これと、上記の「MP3のブラインド結果による考察」より、差信号は-40dBより小さければ同じ音と判断しています。


[ホーム]