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■CDラジカセ シャープFX-1000の忠実度を求める


 図1に評価システムを示します。




  音源はCDの中島みゆき、大銀幕の6曲目のwithです。
 各プレーヤの出力はADCで44.1kHz24bitで録音し、16bitに変換後、元音源のwavと比較、忠実度を求めました。
 比較対象として、すでに忠実度99%以上と明らかになっているパイオニアBDP-150も同時に調べました。

●CDラジカセ シャープFX-1000の忠実度
 図に各プレーヤの周波数特性を示します。


  忠実度を求めるにあたり、まずFX-1000のヘッドフォンコネクタより信号を取り出しました。
 真ん中の特性のようにBASS調整、TONE調整を最適にしても周波数特性のうねりが大きく忠実度の評価に使えません。
 そこでFX-1000をばらして、基板上からCDの信号と思われる箇所から信号を取り出しました。
 一番下の特性のように低音、高音での劣化は見られますが、ある程度補正は可能ということで忠実度を求めました。

 ●忠実度の結果
  CDと各プレーヤ出力の差分を求めた結果を下に示します。

  CDとFX-1000の差成分は-30dB程度なので忠実度は97%程度です。
 ブラインド経験の無い人は簡単に音の違いが分かるといいますが、
 何度か同じような忠実度の比較でその音の違いが分かった人は一人もいません。
 したがって、百万円以上のプレーヤと比較しても音の違いは無いと言えます。
 ただし、ばらしてCD出力をそのまま出せるように改良する必要があるので、プレーヤとしてお薦めできません。

  BDP-150の差成分は-40dB程度なので忠実度は99%程度で、音としては全く問題ありません。
 非常に安くSACDなども再生でき。ネットにつなげることもでき、理想のプレーヤと言えます。

 求めた差成分の音です。普段聴く音量の位置で聴いてください(音量の上げすぎに注意)。
  CDとの差FX-1000   CDとの差BDP-150


●Youtubeでの音の聴き比べ
  音源、BDP-150の再生音、FX-1000のCD出力の再生音の音の違いが分かりますでしょうか?
 ネットブラインドで試せるように音源をアップしました。
 実際音の違いがどのくらいあるかを体験できます。リンクは以下の通りです。
  https://www.youtube.com/watch?v=5r4jTxSsyy0

 No Copyright | Calm Jazz Music | Background Chill | Cafe Music | Relaxing Work & Study
 の6曲目Ersatz Bossa John Deley and the 41 Playersで、MP3で入手できます。
 これを44.1kHz16bitのwavに変換しました。
 音源はCD-Rに焼き、各プレーヤで再生できるようにしました。

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