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■STR-DH530を使った場合のシステム全体の忠実度を求める


 図1に評価システムを示します。




 パソコンで音楽を聴く場合の実際のシステムです。
 CD、SACD、NASで聴く場合はDACの代わりに廉価なプレーヤを使用しています。
 DAC、プレーヤで忠実に音源が再生できることはすでに確認しています。
 スピーカとしてスターリングを使った理由は、インピーダンス特性が素直で解析しやすいからです。

 下図に解析時に使用したHPF、LPFを示します。


 解析結果を次に示します。

●音楽信号を使いシステム全体の忠実度を求める
 音源はサリナジョーンズの明日に架ける橋を使いました。低音から高音までバランスがよく
 DRは15と大きく、所謂海苔マスタリングではないので、気持ちよく聴け愛聴曲の一つです。
 デジタルデータはCDをパソコンでリッピングしてから、96kHz、16bitにUP変換しました。

▲負荷が8Ω純抵抗の場合


 音源のデジタルデータとアンプの出力端子の差信号は-40dBを大きく下回り、忠実度は99%以上です。

▲負荷がスピーカ(タンノイ、スターリングの場合)
 アンプの出力にはスピーカを繋ぐので、純抵抗ではなくスピーカを負荷にすべきというご指摘にしたがい
 スピーカ負荷の場合の忠実度を求めてみました。


 音源のデジタルデータとアンプの出力端子の差信号は-40dBを下回り、忠実度は99%以上です。
 アンプの出力インピーダンスは実測0.09Ωと小さいのですが、スピーカのように大きく
 インピーダンスが変動する場合、アンプの周波数特性にうねりを生じ、差信号は大きく
 なります。この周波数特性のうねりを補正するとさらに差信号は小さくなりますが
 忠実度が99%以上と求まりましたのでこのケースでは補正を加えませんでした。

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