■差動アンプでオーディオアンプの忠実度を求める方法
■差動アンプでオーディオアンプの忠実度の測定解析方法
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●システム構成
用意するのは
▲音源とDAC、プレーヤなど
▲評価したいオーディオアンプ
▲8Ω20W純抵抗負荷、もしくはスピーカ
▲アンプの周波数特性一致回路(下図)
▲差動アンプ(下図)(対数アンプによるメータ回路は不要)
▲ADC
DAC、ADCはパソコン内蔵ので十分です。
DAC用の制御ソフトはWG.EXE、ADC用の制御ソフトはWS.EXEが便利です。
●配線
▲DAC出力を2分岐し、片方をオーディオアンプのCD入力へ、もう片方をアンプの周波数特性一致回路入力に接続します。
▲オーディオアンプのスピーカ出力に8Ω純抵抗かスピーカを接続します。
▲オーディオアンプのスピーカ出力+側に差動アンプの入力Bを接続します。
▲アンプの周波数特性一致回路出力を差動アンプの入力Aに接続します。
▲差動アンプ出力をADCに接続します。
なお、使うケーブルで音が変わると信じている人がいます。
電気的にはそのようなことは無いので廉価なピンケーブルなどで接続してください
(100円ケーブルで問題ありません)。
●測定順序
@オーディオアンプのボリュームを最小にします。
A周波数特性一致回路のVR4を最大、VR5を最小にします。
B差動アンプのVR1、VR2を最小にします。
CDACから1kHz0dBの信号を出力します(通常2.5Vrms程度)。
DVR2を調整し、差動アンプの出力が歪まない程度に差動アンプ出力を大きくします。
E負荷がスピーカの場合、DAC出力を-20dB程度に小さくします。
Fオーディオアンプのボリュームを普段聴く位置にします。
Gテスターなどでスピーカ出力+側の交流電圧を測ります(実際の出力レベルを知る必要が無い場合は不要)。
HVR1を調整し、差動アンプの出力を最小にします(大まかでも良い)。
うまく調整できない場合は、オーディオアンプのボリュームを微調整し
差動アンプの出力を最小にします。
この時に差動アンプの出力が-40dB以下にならない場合、差動アンプ、オーディオアンプのどちらかに問題があります。
IDAC出力を31.5Hzにし、VR4で差動出力が最小になるように調整します。
JDAC出力を16kHzにし、VR5で差動出力が最小になるように調整します。
KDAC出力を20kHzから10Hzまで掃引し、差動出力がどの周波数でも小さいことを確認します。
この時に差動アンプの出力が大きい場合、IからKを繰り返し、差動出力を極力小さくします。
それでも差動アンプの出力が大きい場合、差動アンプ、オーディオアンプのどちらかに問題があります。
もしオーディオアンプに問題がある場合、そのアンプの性能は非常に悪いので、これ以上測定を進めても意味がありません。
L音源を音楽に変え、差動出力が小さいことを確認します。
差動出力が-40dB程度より小さければ忠実度の良い、音を変えない理想アンプと判断できます。
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